WebCMは「かっこいい&おしゃれな映像」ではない|成果が出る映像制作の考え方【現場目線】

「WebCM=かっこいい&おしゃれな映像」
このイメージは根強い!?ですが、制作現場の立場から言うと、それだけで語るのは危険です。

WebCMは、どこで、誰に、どう使われるかまで設計された映像です。
この視点を持たずに制作すると、どれだけ映像が美しくても、視聴者の反応や成果にはつながりません。


WebCMとテレビCMはそもそも役割が違う

では、よく比較されるのがテレビCM。
WebCMと比較すると、届け方の前提が大きく異なるといったことがあげられます。

  • テレビCMは流れる時間や枠が決まっており、受動的に見られることが前提

  • WebCMはスキップされることも多く、SNSや広告、Webサイトなど文脈がバラバラ

  • 視聴者は短時間で興味を判断し、関心がなければ即離脱する

つまりWebCM制作では見られる前提での設計が不可欠です。
この前提を無視してテレビCMを流用すると、どれだけ映像が高画質でも、視聴者には違和感が生まれ、成果につながりません。


テレビCMの流用が目立つ今、本当にクオリティは必要か?

完成度の高い映像や凝った演出は魅力的です。
しかしWebCMでは、クオリティの方向性が重要です。

例えば、

  • 見た目の美しさや派手さ

  • 高額機材を使った映像表現

  • 長時間をかけた凝った演出

こうした要素だけでは、WebCMの目的を達成できません。

大事なのは、視聴者が何を理解し、何を感じ、どんな行動を取るかを設計したクオリティです。
単に「美しい映像を作ること」ではなく、目的に沿った映像設計が成果を決めます。


作り手の自己満足に陥っていないか?

現場では、映像制作が「作り手のオナニー」になってしまうケースも少なくありません。

  • カッコいいカットやCGを入れたくなる

  • 世界観や演出を強調したくなる

  • 技術的にできることをすべて詰め込みたくなる

結果、視聴者は置いてけぼりに。
「何の動画か分からない」「何を伝えたいのか分からない」となり、せっかくのWebCMも成果が出ません。

WebCMの目的はあくまで 成果を出すこと です。


WebCMは「尺」ではなく「構造」で考える

よく「WebCMは何秒が正解ですか?」と聞かれます。
結論は、秒数に正解はありません

重要なのは、

  • 冒頭で何を伝えるか

  • 視聴者が離脱するタイミング

  • 最後に何を残すか

短くても長くても、構造がしっかりしていれば成果が出ます
WebCMは、単なる「短尺映像」ではなく、構造設計された映像なのです。

さらに、多くの企業で成果が出ているのは、
**「2〜3分のメイン動画+30秒〜1分の短尺動画」**の組み合わせです。
用途ごとに尺を分けることで、SNSや広告、Webサイトなど複数メディアで最適に展開できます。


WebCM・映像制作の料金設計(現場目線)

WebCMや企業映像制作の費用は、ジャンルでは大きく変わらず、どこまで手配をクライアント側で行うかがカギです。コストを左右するのは、主に 人(出演者・スタッフ)場所(ロケ地やスタジオ) です。

手配者 予算感の目安 ポイント
御社(クライアント)で手配 比較的低め 撮影スタッフや出演者、場所を御社で用意できれば、制作会社の負担が減り費用を抑えられる
弊社(制作会社)で手配 高め スタッフ手配・出演者キャスティング・ロケ地手配まで弊社が行う場合、その分コストは増える

《実務での考え方》

  1. 御社で手配できるものがある場合

    • 社内スタッフや社員を出演者に使う

    • 自社施設や事務所で撮影
      → 制作会社に頼む部分が少なくなるので、予算を抑えられる

  2. 弊社に全部任せる場合

    • 撮影スタッフの派遣

    • 外部キャストの手配

    • スタジオやロケ地の手配
      → 制作費は増えるが、手間なくフルサービスで高品質な映像が完成

《料金だけで判断しない》

  • 高くても設計が適切でなければ成果は出ません

  • 安くても構造設計が整っていれば十分成果が出ます

結局、WebCM制作では 「誰に・どこで・どう届けるか」 が最重要です。
費用設計はあくまでその次の話、と現場では考えています。


費用を抑えるポイント

WebCM制作で意外とコストを押し上げるのは、**「人」と「場所」**です。

  • 撮影スタッフや出演者

  • 撮影場所の手配

  • 機材の搬入・移動

もしこれらをクライアント側で手配してもらえる場合、
制作会社の負担が減るため、制作費は大きく抑えられます

つまり、WebCM制作費を安くするには、
「映像制作自体のクオリティは維持しつつ、手配できるものは自社で用意する」
という考え方が現実的です。


おすすめのメディア・広告運用との連動

WebCMは、制作するだけでなく、どこでどう流すかも成果に直結します。

  • YouTube広告:30秒〜1分の短尺が最適。1再生あたりの広告費用は10円〜30円程度が目安。

  • SNS広告(Instagram・X/Twitterなど):短尺動画+キャッチコピーで認知拡大。クリック単価は50円前後から。

  • 自社Webサイト・LP:2〜3分のメイン動画で深掘り。広告費はかからないが、SEOや直帰率に影響。

  • オンライン説明会・ウェビナー:3〜5分の説明動画を組み込み、参加率アップ。

複数メディアに同じ動画を使い回すだけでなく、用途に合わせて尺を分けることで、広告費も効率的に使えます。
これにより、単発制作よりコストパフォーマンスも高くなります

《おすすめ動画広告 事例紹介》

花王 THE ANSWER コンセプト動画(塗り洗い)15秒 改 動画広告

15秒で『塗り洗い』の魅力が直感的に伝わる動画。映像のテンポや色使いも洗練されていて、試してみたくなる広告です。

Honda “Hands”
手の動きだけで製品とブランドの世界観を表現するビジュアル重視の広告。音楽と映像で感情を引き出します。

まとめ|WebCMは「短い映像」ではなく、成果を出すための設計

WebCMや映像制作において、本当に重要なのは、

  • 短いか長いかではなく、使われ方の設計

  • 作り手の自己満足より、視聴者体験優先

  • 導線を意識した構造と引き算

  • 使われるメディアや広告運用も含めた全体設計

WebCMは単なる短尺映像ではなく、
現場で使われ、反応が返ることを前提に設計された映像

この視点を持つことで、映像制作は単なる動画作りではなく、
企業の価値を伝える強力なコミュニケーションツールになります。


▶︎ 「動画制作って必要?費用はいくら?」など、気になることはどうぞお気軽にご相談ください。

株式会社Resolo

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