“目的が曖昧な動画”が失敗しやすい理由と、成果を出す動画の作り方

  • 豆知識

「とりあえず動画を作ろう」が失敗の始まり

「最近、他社も動画を作っているから、うちも作らないと…」 「動画の方が効果があるって聞いたから、とりあえず制作しよう」 「予算が余っているから、何か動画でも作っておくか」

動画制作を検討されている企業担当者の皆様、このような理由で動画制作を始めようとしていませんか?

実は、「とりあえず動画を作ろう」という曖昧な目的で始まった動画制作のほとんどが、期待した効果を得られずに終わっています。制作費用をかけたにもかかわらず、「作ったけど、結局何のために作ったんだっけ?」「誰も見ていない気がする…」という結果になってしまうのです。

本記事では、なぜ目的が曖昧な動画が失敗しやすいのか、そして成果を出すためにはどのように目的を設定すべきかを、具体的な事例と共に解説します。


目的が曖昧な動画が失敗する3つの理由

理由① ターゲットが定まらず、誰にも刺さらない

曖昧な目的の例 「会社の良さを伝える動画を作りたい」

この目的設定では、以下が不明確です。

  • 誰に見てもらいたいのか?(求職者、顧客、取引先、社員)
  • 何を伝えたいのか?(技術力、企業文化、商品の魅力、信頼性)
  • 見た人にどうなってほしいのか?(応募、問い合わせ、購入、理解)

結果として、「全員に向けたつもりが、誰にも刺さらない」動画になってしまいます。

理由② 制作の方向性が定まらず、クオリティが中途半端に

目的が曖昧だと、制作会社も「何を重視すべきか」が分かりません。

曖昧な指示の例 「良い感じの動画を作ってください」 「おしゃれな動画にしたいです」 「とにかく目立つ動画で」

このような抽象的な指示では、制作会社は以下の判断ができません。

  • どのシーンに予算をかけるべきか
  • どんなトーン(真面目、明るい、クール)が適切か
  • 何を強調すべきか

結果として、無難で特徴のない、印象に残らない動画になってしまいます。

理由③ 効果測定ができず、改善もできない

目的が明確でないと、動画の効果を測定することができません。

曖昧な目的では測定不可能

  • 「会社の認知度を上げたい」→ どの程度上がったか測定できない
  • 「良いイメージを持ってもらいたい」→ 何を持って「良い」とするのか不明
  • 「とりあえず作りたい」→ そもそも測定する指標がない

明確な目的なら測定可能

  • 「採用応募を月10件から20件に増やす」→ 応募数で測定
  • 「商品Aの問い合わせを30%増やす」→ 問い合わせ数で測定
  • 「社員の企業理念理解度を80%以上にする」→ アンケートで測定

効果測定ができなければ、次の改善につながりません。

参考動画:目的が明確な動画の好例

商品の特性や使用事例をバランスよく構成することで、視聴者の購買意欲を高め、ターゲットとメッセージが非常に明確に伝わる内容になっています。

冒頭から「アプリの世界観を紹介する」という主旨がはっきりしており、視聴者に「何のための動画か」がすぐ伝わります。


採用動画の場合

❌ 目的が曖昧な動画

目的:「会社の魅力を伝えたい」
内容:会社概要、事業内容、福利厚生、社長メッセージなど盛りだくさん
尺:8分
結果:応募者は「長くて最後まで見なかった」
     「結局どんな仕事をするのか分からなかった」

⭕ 目的が明確な動画

目的:「20代の営業職志望者に、成長環境の良さを伝え、応募を増やす」
内容:入社3年目の営業社員のリアルな成長ストーリーに特化
尺:3分
結果:20代からの応募が前年比200%増加
参考動画:目的が明確な採用動画

「人づくり」「チーム」「会社の価値観」を伝える目的が冒頭から明確です。

「土木系人材の新卒採用」を目的としており、会社や現場のリアルな雰囲気、働く人の声を届けることが最初から明示されています。


商品PR動画の場合

❌ 目的が曖昧な動画

目的:「商品の良さを知ってもらいたい」
内容:会社の歴史、開発秘話、使い方、お客様の声など広く浅く
尺:7分
結果:「結局この商品の一番の特徴は何?」と視聴者が混乱

⭕ 目的が明確な動画

目的:「30代女性に、時短になる点を訴求し、ECサイトでの購入を促す」
内容:実際の使用シーンで、どれだけ時短になるかを具体的に実証
尺:2分
結果:ECサイトの購入率が40%向上

参考動画:目的が明確な商品PR動画

ダイソン公式「車内掃除に最適。最も強力な吸引力のコードレス ハンディクリーナー。Dyson V7 Triggerpro 」

ケーブルレス(コードレス)なので、車の中の狭いスペースでも取り回しがラク。取り出してすぐ使える手軽さが強みといった内容をターゲットをしっかりと想定して演出しています。


成果を出すための目的設定の方法

ステップ① 5W1Hで目的を具体化する

動画制作の目的を以下の5W1Hで整理しましょう。

Who(誰に)

  • 年齢層は?
  • 性別は?
  • 職業・役職は?
  • どんな課題を持っている?

What(何を)

  • どんな情報を伝える?
  • 何を理解してもらう?
  • どんな感情を持ってもらう?

When(いつ)

  • どのタイミングで見てもらう?
  • どの段階の顧客・求職者に見せる?

Where(どこで)

  • Webサイト、SNS、展示会、社内?
  • スマホで見る?PCで見る?

Why(なぜ)

  • なぜ今、動画が必要?
  • 他の手段ではダメな理由は?

How(どう)

  • 見た人にどんな行動をしてほしい?
  • 応募、問い合わせ、購入、理解、共感?
ステップ② 目的を一文で言語化する

5W1Hを整理したら、目的を一文にまとめます。

良い目的設定の例

  • 「20代の営業職志望者に、若手の成長環境の良さを伝え、採用応募を月20件に増やす」
  • 「30代女性に、商品Aの時短効果を訴求し、ECサイトでの購入率を30%向上させる」
  • 「新入社員に、企業理念を理解してもらい、帰属意識を高める」

この一文を制作会社と共有することで、全員が同じ方向を向いて制作を進められます。

ステップ③ 成功の指標(KPI)を設定する

目的に対して、どうなったら成功なのかを数値で定義します。

測定可能なKPIの例

  • 採用動画:応募数、応募者の質、面接辞退率
  • 商品PR動画:視聴完了率、問い合わせ数、購入率
  • 社内動画:視聴率、理解度アンケート、社員満足度

KPIを設定することで、動画の効果を客観的に評価でき、次の改善につなげられます。

成果を出す動画の作り方
  1. 5W1Hで目的を具体化する
  2. 目的を一文で言語化する
  3. 成功の指標(KPI)を設定する
  4. 制作会社と目的を共有する

名古屋で動画制作を依頼する際のポイント

まず制作会社との初回相談で、「何のために動画を作るのか」を一緒に整理しましょう。経験豊富なディレクターなら、曖昧だった目的を明確化し、成果の出る動画制作への道筋を示してくれます。

「目的がまだ漠然としている」という段階でも大丈夫です。むしろそのタイミングで相談することで、最適な目的設定と動画制作プランが見えてきます。動画制作の成功は、目的の明確化から始まります。


名古屋で動画制作をご検討の企業様へ

動画制作の事前相談を承っております

「今の制作費は適正?」「もっと良い動画が同じ予算で作れる?」テレビやCMの業界で15年以上の実績を持つ映像のプロが、あなたの疑問にお答えします。適正価格での高品質な動画制作をご提案いたします。予算のご相談から具体的な制作内容まで、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。愛知県内であれば直接お伺いしての相談も可能です。

株式会社Resolo

お電話: 052-898-4971(平日10:00-19:00)

Webお問合せ: 24時間受付中

所在地: 名古屋市港区浜2-1-5 大昂ビル801(地下鉄名古屋港駅出口2から徒歩約3分)


次週は、「“誰に向けた動画か分からない”が失敗を招く理由」 をテーマにお届けします。 目的は決まったのに、今度は「誰に向けた動画なのか」が曖昧なまま進んでしまうケースも少なくありません。結果、誰にも刺さらない“ぼんやりした動画”になってしまうことも…。 次週の記事も、ぜひご期待ください。

一覧に戻る