動画制作 発注前に確認すべき15のチェックリスト【2026年版】|名古屋の制作会社が失敗事例で解説
2026.03.30- 豆知識

最終更新日:2026年5月23日
「動画を頼んだけど、思っていたものと全然違った」「予算オーバーになった」「納期に間に合わなかった」──名古屋でWebCM・企業動画を600件以上手がけてきた弊社には、こんな相談が絶えません。失敗の9割は、発注前の準備不足が原因です。この記事では、現場で実際に起きた失敗事例をもとに、動画制作を外注する前に必ず確認すべき15のチェックリストを解説します。
対象読者:動画制作を初めて外注する企業担当者、リピート発注でも失敗した経験がある方
この記事でわかること
- 動画制作発注で失敗する本当の理由
- 発注前に確認すべき15項目(目的〜活用まで)
- 見積書のどこを見れば損しないか
- 内製vs外注の判断基準
- 名古屋エリアの発注事例と相場感
なぜ動画制作は失敗するのか?
弊社に寄せられる「失敗した動画制作」の相談を分析すると、失敗パターンは大きく4つです。
| 失敗パターン | 割合(弊社調べ) | 具体例 |
|---|---|---|
| 目的・KPIが曖昧 | 約40% | 「とりあえずYouTubeにあげたい」 |
| 予算設計のミス | 約25% | 修正費・追加撮影費で予算超過 |
| 制作会社選びのミス | 約20% | 安さだけで選んで品質不満 |
| 社内体制の不備 | 約15% | 確認フローが遅く納期遅延 |
これらはすべて、発注前のチェックで防げます。
動画制作発注前チェックリスト15項目【全体一覧】
| カテゴリ | チェック項目 | 重要度 |
|---|---|---|
| 企画・目的 | 1. 目的の明確化 | ★★★ |
| 企画・目的 | 2. ターゲット設定 | ★★★ |
| 企画・目的 | 3. KPI・効果測定設計 | ★★★ |
| 予算 | 4. 予算の3段階設定 | ★★★ |
| 予算 | 5. 追加費用の想定 | ★★☆ |
| スケジュール | 6. 現実的な納期設定 | ★★★ |
| スケジュール | 7. 社内確認フローの整備 | ★★☆ |
| 制作会社選定 | 8. 実績のマッチ度確認 | ★★★ |
| 制作会社選定 | 9. 見積書の内訳確認 | ★★★ |
| 制作会社選定 | 10. 権利・著作権の確認 | ★★★ |
| 素材・準備 | 11. 社内素材・ロゴの整備 | ★★☆ |
| 素材・準備 | 12. 出演者・ロケ地の許諾 | ★★☆ |
| 活用設計 | 13. 配信チャネルの決定 | ★★★ |
| 活用設計 | 14. 納品後の活用計画 | ★★☆ |
| リスク管理 | 15. リスク想定と対応策 | ★★☆ |
【カテゴリ別詳細】企画・目的(項目1〜3)
1. 目的の明確化(最重要)
動画制作で一番多い失敗の原因です。「なんとなく動画があったほうがいい」という理由で発注すると、完成した動画が何の役にも立ちません。
| 内容 | |
|---|---|
| ✅ チェック | 目的を1文で書けるか? 数値目標があるか? 社内共通認識があるか? |
| ❌ NGの例 | 「PR動画を作りたい」「ブランディングしたい」(曖昧すぎる) |
| ⭕ OKの例 | 「採用応募数を月20→35件に増やすための採用動画」「展示会で製品デモを代替するWebCM」 |
名古屋での実例:製造業A社は「会社紹介動画が欲しい」という依頼でスタートしましたが、目的を掘り下げると「BtoBの新規開拓が目的で、商談前に担当者が見るための動画」が正解でした。目的が変わると動画の長さも内容も大きく変わります。
2. ターゲット設定
「誰に見せるか」が変わると、動画の構成・トーン・尺がまるで変わります。ターゲットが曖昧だと、制作会社に提案が出せません。
| 内容 | |
|---|---|
| ✅ チェック | 年齢・職種・課題が具体化されているか? どのデバイス・媒体で視聴するか? |
| ❌ NGの例 | 「20〜40代の会社員向け」 |
| ⭕ OKの例 | 「中小製造業の人事担当者(30〜45歳)がスマホでLinkedIn/採用ページで閲覧」 |
3. KPI・効果測定設計
「動画の効果が出たかどうか」を測れない会社が非常に多いです。作る前にKPIを決めないと、改善もできません。
| 目的 | KPI例 | 測定ツール |
|---|---|---|
| 採用 | 応募数・面接辞退率 | 採用管理システム |
| 認知拡大 | 再生数・完視聴率 | YouTube Analytics |
| 問い合わせ | CVR・お問い合わせ数 | Google Analytics 4 |
| 展示会・商談 | 名刺交換数・商談化率 | CRM |
【カテゴリ別詳細】予算(項目4〜5)
4. 予算の3段階設定
「予算はいくらですか?」と聞かれて答えられない担当者が多いです。予算を決めずに複数社に見積を依頼すると、比較ができません。
| 予算帯 | 対応できる動画の目安 | 名古屋相場 |
|---|---|---|
| 〜50万円 | SNS短尺・インタビュー動画・シンプルな会社紹介 | 10〜50万円 |
| 50〜150万円 | 企業PR動画・採用動画・WebCM(実写) | 50〜150万円 |
| 150万円〜 | 本格CM・アニメーション・多拠点撮影 | 150万円以上 |
推奨:「下限・標準・上限」の3段階で予算幅を持っておくと、制作会社との交渉がスムーズです。
5. 追加費用の想定
見積には含まれていない費用が後から発生するケースが多いです。特に修正費・追加撮影費・BGM・ナレーター費は要注意。
| 追加費用が発生しやすい項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 修正(3回目以降) | 1回あたり3〜10万円 |
| 追加撮影 | 半日あたり5〜20万円 |
| プロナレーター | 5〜15万円 |
| BGM(商用ライセンス) | 1〜5万円 |
| 翻訳・テロップ多言語化 | 5〜20万円 |
予備費として総予算の10〜15%を確保しておくことをおすすめします。
【カテゴリ別詳細】スケジュール(項目6〜7)
6. 現実的な納期設定
動画制作の標準的なリードタイムは約1.5〜3ヶ月です。「来月の展示会に間に合わせたい」という依頼は、ほぼ確実に品質が落ちるか追加費用が発生します。
| 動画の種類 | 制作期間の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| SNS短尺(30秒以内) | 2〜4週間 | 素材提供が必要 |
| インタビュー・社員紹介 | 4〜6週間 | 撮影日程の調整が必要 |
| 企業PR・採用動画 | 6〜10週間 | 企画・撮影・編集・確認 |
| WebCM・アニメーション | 8〜12週間 | 絵コンテ・修正回数が多い |
7. 社内確認フローの整備
動画制作の遅延で最も多い原因が「社内確認の遅れ」です。撮影後に上司の承認が得られず2週間止まる、といったことが実際に起きています。
- ✅ 最終決裁者(氏名・役職)を明確にする
- ✅ 確認期限をスケジュールに明記する
- ✅ 修正指示の窓口を1名に絞る
- ✅ 修正回数の上限を契約前に確認する
【カテゴリ別詳細】制作会社選定(項目8〜10)
8. 実績のマッチ度確認
「実績があるかどうか」ではなく「自社に近い案件の実績があるかどうか」が重要です。採用動画の実績がない会社に採用動画を依頼すると、課題感がズレた提案になります。
- ✅ 同業種・同規模の制作実績を確認する
- ✅ 動画の種類(CM・採用・研修など)が合っているか
- ✅ 担当ディレクターの経験を直接ヒアリングする
9. 見積書の内訳確認(5つのチェックポイント)
見積書は「合計金額」だけ見てはいけません。内訳を確認することで追加費用のリスクを大幅に下げられます。
| 確認ポイント | チェック内容 |
|---|---|
| ①費目の内訳 | 撮影日数・スタッフ人数・機材費が明記されているか |
| ②修正条件 | 修正回数の上限と、超過時の単価が明示されているか |
| ③権利帰属 | 完成品・撮影素材の著作権が自社に帰属するか |
| ④二次利用 | SNS・展示会・採用サイトなど複数媒体で使えるか |
| ⑤撮影素材の納品 | 編集前の生素材データを受け取れるか(再編集用) |
10. 権利・著作権の確認
見落としが多いポイントです。特にBGMの商用利用・出演者の肖像権・撮影素材の帰属は後からトラブルになりやすい。
- ✅ 使用BGMが商用OKか(JASRAC管理楽曲の場合は追加費用が発生)
- ✅ 出演者との肖像権許諾契約があるか
- ✅ 撮影素材(Bロール・未編集映像)を二次利用できるか
- ✅ 制作会社が下請けに出す場合の権利処理が明確か
【カテゴリ別詳細】素材・準備(項目11〜12)
11. 社内素材・ロゴの整備
制作がスタートしてから「ロゴのデータがない」「高解像度の製品写真がない」となる会社が非常に多いです。
- ✅ ロゴデータ(AI/EPS/PNGの透過版)を用意する
- ✅ ブランドカラー・フォントガイドラインを共有する
- ✅ 使用可能な写真・既存映像素材をまとめておく
12. 出演者・ロケ地の許諾
社員インタビューや社内撮影を行う場合、事前に許諾が必要です。「撮影当日に出演者が変更になった」「ロケ地の使用許可が取れなかった」はよくある遅延原因です。
- ✅ 出演予定の社員・役員に事前了承を得る
- ✅ 社外ロケ地の場合は使用許可を書面で取得する
- ✅ キャスト変更に備えて代替案を用意する
【カテゴリ別詳細】活用設計(項目13〜14)
13. 配信チャネルの決定
「作ってから考える」は一番もったいないパターンです。配信チャネルが決まっていると、動画の尺・比率・テロップの仕様が変わります。
| チャネル | 推奨尺 | 比率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| YouTube | 2〜5分 | 16:9 | 検索流入・詳細説明向き |
| Instagram Reels | 15〜60秒 | 9:16 | 縦型・テンポ重要 |
| 展示会・商談 | 1〜3分 | 16:9 | 字幕必須・音なしでも伝わる |
| 採用サイト | 1〜2分 | 16:9 | 会社の雰囲気・社員の声 |
| TV-CM(東海) | 15〜30秒 | 16:9 | 放送規格あり・別費用 |
14. 納品後の活用計画
1本の動画を複数用途に活用する「横展開」を発注前に設計しておくと、費用対効果が大幅に上がります。
- ✅ フル尺版(3〜5分)+ショート版(30秒以内)を同時発注する
- ✅ 撮影素材を受け取り、社内で再編集できる環境を確保する
- ✅ 公開後30日・90日でKPIをレビューする計画を立てる
- ✅ 広告配信・SNS運用との連携を事前に決めておく
【カテゴリ別詳細】リスク管理(項目15)
15. リスク想定と対応策
制作中に起きやすいリスクを事前に想定しておくと、発生したときのダメージが最小化できます。
| リスク | 頻度 | 対応策 |
|---|---|---|
| 撮影当日の天候不良 | 高 | 予備日を1日確保する |
| 出演者の体調不良 | 中 | 代替出演者を1名用意する |
| 社内確認の遅延 | 高 | 確認期限を書面で合意する |
| 仕様変更による追加費用 | 中 | 予備費10〜15%を計上する |
| 完成品が期待と異なる | 中 | 絵コンテ・参考映像を発注前に共有する |
内製 vs 外注の判断基準
「そもそも外注すべきか?」という判断も重要です。
| 内製向き | 外注向き | |
|---|---|---|
| 目的 | 社内SNS・日常的な更新コンテンツ | 採用・PR・CM・展示会 |
| 品質要件 | カジュアル・スピード重視 | ブランドイメージに直結する |
| 予算 | 30万円以下 | 50万円以上 |
| 社内リソース | 動画スキルのある担当者がいる | 専任担当がいない |
| 納期 | 柔軟に対応できる | イベント・期日が固定 |
よくある質問(FAQ)
Q. 動画制作の相場はどのくらいですか?
名古屋エリアでは、SNS短尺で10〜50万円、企業PR・採用動画で50〜150万円、本格的なCMや多拠点撮影では150万円以上が目安です。目的と用途によって大きく変わります。
Q. 発注前に制作会社と打ち合わせは無料でできますか?
ほとんどの制作会社は初回相談・ヒアリングを無料で対応しています。複数社に相談して比較するのがおすすめです。
Q. 見積もりはどのくらいで出ますか?
内容によりますが、初回ヒアリングから3〜7営業日が目安です。複雑な案件は10営業日かかることもあります。
Q. 修正は何回まで無料ですか?
制作会社によって異なりますが、2〜3回を無料とするケースが多いです。契約前に必ず確認し、見積書に明記してもらうことをおすすめします。
Q. 撮影素材(生素材)は受け取れますか?
制作会社によって対応が異なります。素材の二次利用を考えている場合は、発注前に「RAWデータ・編集前素材の納品」を条件に含めるよう交渉してください。
Q. 名古屋以外の撮影にも対応できますか?
愛知県内であれば追加費用なしで対応できるケースが多いです。県外撮影は交通費・宿泊費が別途かかります。
まとめ|発注前の15項目チェックが成功の鍵
動画制作は「作ること」よりも「準備すること」が9割です。この15項目を発注前に確認するだけで、失敗リスクは大幅に下がります。
特に重要な3項目は以下の通りです:
- 目的とKPIの明確化:何のために作るかを数値で定義する
- 見積書の権利・修正条件の確認:後から追加費用が発生しないようにする
- 活用計画の設計:発注前に配信チャネルと横展開を決めておく
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